農家民宿 なかや(About NAKAYA)
私たち家族3人がこの家に来たのは2019年3月です。
その前の年、2018年に旧一志郡美杉村は津市に合併されてました。
美杉町上多気(その昔は多気村)に数百年の長きにわたりこの旧家(結城家 屋号中屋)は続いていました。
近くにある古刹西迎院にある山門が、この家から移設したものと言われ往時のこの家を物語って現存しています。
今残る古民家は、大正8年頃に建てられたものだと聞いてます。
家主をなくした家が、誰かを求めていたのか、はたまた運命の偶然か。
私たち家族が未知のこの地に移り住むことになり、縁あって民宿をすることになりました。
民宿の名前は、『なかや』以外には考えられませんでした。

石見銀山で群言堂をされている松場登美さんとの出会い
私たち家族は、出雲の地で家族としてスタ-トしました。息子も出雲生まれです。
不思議な御縁です。
松場登美さんは、三重県のご出身ですが、今は石見銀山の地にお住まいです。
出雲にいた頃は、時々群言堂を訪れていました。多分町の交差点のすれ違いの様にお会いしていたのでしょう。
三重に来てから松場登美さんに会う機会を得ました。
私たちの生活が、ぐっと松場登美さんの近くに行きたいとの気持ちが高くなったからなのでしょうね。
民宿を始めるにあたって多くの方から、おもてなしについて教えて頂きました。
生来不器用な私には、どれも真似をする事の出来ない立派な教えでした。
その折に、松場登美さんの本『群言堂の根のある暮らし』からヒントを得ることが出来ました。
松場登美さんは、石見銀山で“他郷 阿部家”を運営なさっています。
私も真似をさせて頂こうと、それ以来多くの出会いを通して自分なりに実践しているつもりです。
それは、中国の言葉『他郷遇故知(タ-シャ-イ-グ-ジ)』でした。
意味は、遠い異国の地において懐かしい故郷に出会えた喜びを感じ得たという意味だそうです。
きっとなかやの家もこれをこの家で誰かにさせて、私たち親子をここに呼んだんだなと今思えてます。
松場登美さんから頂いた言葉【心想事成】。そして、いつか松場登美さんに追い付きたいなと。
松場登美さんとは何度かニアミスの後、他郷阿部家に泊まりに行って、初めてお会いできお話しさせて頂きました。